認知症をお持ちの方へのリハビリ、介護付き有料法人ホーム・特別養護老人ホームでの専門的なリハビリ
2021/01/07
人生の大先輩をリハビリする
尊厳を最大限意識した接遇(ホスピタリティ)
プラスアールのご利用者様はご本人様、ご家族様を含めてほとんどの方がセラピストより年上になります。人生の大先輩にリハビリを行うからこそ関わり方をしっかり考えています。お一人お一人に尊厳を持ち、接遇を最大限意識させて頂いております。
プラスアールがリハビリをさせて頂くのは殆どの方がご高齢(80歳以上)の方です。お一人お一人に人生のストーリーがあり、幸せな時、辛かった時、笑顔の時、歯を食いしばった時、山や谷を乗り越えて様々なご経験をされ、私達が生きている時代を築き上げてこられたと考えております。その様な方々のこれまでの人生に感謝、尊敬、敬意を払い、その方が大切にされてきた気持ちをいつまでも保って頂けるような関わりを目指しております。
プラスアールのご利用者様でこのような事例がありました。
年齢は85歳、リハビリ病院を退院後そのまま介護付き有料老人ホームへ入所され、そのタイミングでプラスアールのリハビリにお申込み頂きました。その方は軽度認知症(認知症の一歩手前の状態)と主治医から言われ、何度も繰り返し聞き返してしまったり、イベントの内容を覚えてなかったり、ニュースの情報が曖昧になってしまったりしていました。また記憶障害が出ているということをご本人様が自覚していることで入所初期時は心理的に大きなストレスが生じている状況でした。
そこで担当セラピストは、ご本人様のペースに合わせてお話を聴き、全てを受け止めるということから始めました。お話を進めていくと、その方が大切にしていること、仕事を頑張ってきたこと、家族に迷惑をかけたくないこと、ラーメンを食べに出かるが好きだったことなどその方のストーリーに触れることができたのです。また、笑顔でお話を聴かせて頂いたことでその方の担当セラピストの壁が薄くなり安心してお話をして頂けるようになりました。リハビリではその方が大切にしてきている気持ちを最大限尊敬し、感謝を持った関わり徹底しました。
あれから3年、ご本人様は88歳になられ1時間前の記憶を保つことが難しくなってしまいました。しかし、関わって3年経った今でも、担当セラピストがリハビリに行くと笑顔で「待ってたよ」と必ず声をかけて下さいます。担当セラピストのことをしっかり認識しているわけではないと思います。しかし、あの時に尊敬し、敬意を持って関わることができたからこそその方の感情に残っていると感じます。
これからも最大限の尊敬と敬意で最高のリハビリサービスを提供できるように邁進していきます。
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